20240920 社会の一員に擬態しているだけ

それなりに残業している。後輩がある案件に手を挙げ、そのサポート業務が業務時間をかなり圧迫している。

後輩のスキルに対して、この案件はかなり難易度高なものなのだけど(後述)、経験があまりない後輩がやることになった。私はというと、よく別件でもお願いすることが多くちょうど話しやすかった立ち位置だったため、この案件のサポート役をやることになった。

上司がはっきり任命したわけではなく後輩がやると言ったから、そして私がサポートの役目を担いがちだったから、「そういうことになった」というだけの因果関係である(上司は人材管理のスキルが低いのでこういうコントロール出来ない。矛盾がすごいが)。私自身は、サポート役をするのはスキルセット的に不向きではないので、まあいっか…という気持ちで今日まできている。

その業務は自社の大型企画の進行管理。コンセプトやターゲットを決めて各部署を動かし、しかも売上を立てられるようなコンテンツを企画するという役割。もし私がやっても、くじけながらやるだろうし、たくさんの反省と後悔を残しながら進めるだろうなと思うようなハードな業務だ。

後輩はそれがハードだと想像出来るわけもなく(スキル的に出来なくて当たり前ではある)、上司はそれを想定できるスキルがあるが深く考えない上にマネジメントが出来ないために、後輩に丸投げしている状態だ。実質、サポートといってもリリースまでの全体像を描き導くのは私の役割である。

とはいえ、何もかも私が推し進めてしまっては後輩が育たない。後輩が育ってくれないと私も困る。どこまで口出しをし、どこまで見守るか、失敗したときや意思決定をする場面で不安そうなときなんて声をかけるか、などを毎日毎日考える。

 

…昨日ここまで書いたのだけど、難易度の高すぎる案件を行っているために後輩は毎日のように凹んで不安で押しつぶされそうになっており、サポートをするついでにカウンセリングのようなことをする場面が増えた。さすがに心のケアまで業務で行うとなると少し疲れるなと思った。そういう場面が求められるとき、上司各位が鈍感にならざるを得ない気持ちが少しわかる。

やはり社会の一員にうまく擬態しているだけで、私は人間は苦手なのだなと実感する。

昨日は特に疲れ果ててしまって、後輩だけが気にすればいいような(後輩にとっての)先輩からの強い口調の言葉も、私には関係ないのに心をえぐっている。こういうところが私は本当にどうしようもなく下手くそで「人間が苦手」以上のことを考えるのを諦めてしまった。

最近よく、後輩たちは心のケアを上司や先輩に求めすぎているなと感じる場面に出くわす。人材管理や業務効率化の観点で上司や先輩が至らないから不満というより、あのときこういう言葉をかけてくれなかったからつらいとか、優しくないとか、自分の心を満たす言動をしなかったことに対して腹を立てているような印象だ。

気持ちはわからなくもないが、個別にニーズを満たし続けるのは、経験豊富なカウンセラーでもない上司や先輩たちには不可能だ。一方で期待される側は、期待値コントロールをしていかないとMPがもたない。昨日は後輩の分の不安や怒りのエネルギーがこっち側に食い込んできてしんどくなったため、自分の言動を少し見直したいと思って反省した。

 

人の様々な感情を目の当たりにしたから、こうして文章を書いて頭の中のことを整理したかったのだけど、書いても書いても雑念が消えていかない。

これ以上粘ってもしょうがない気がするので、ここらでいったん記事を公開する。乱文失礼。